ちょっと前の私は、まさにこの主人公のように、好きな人に振り回され、その人の言いなりになる女でした。それが、良い女だと思っていました。でもそれは相手にとって都合の良い女であって、良い女とは違います。
そして、好きな女ではあり得ない。
本当は、もっと若い時に痛い目に遭って、ちゃんと学ばなければならない事を、今更学ぶという何とも滑稽な話ですが、本当の事だからしょうがない。好きな人が自分の都合の良い時に、空いてる女なら誰でも、良かった。という話で。恥ずかしいけれど、全然理解しておりませんでした。やれやれ。
都合の良い女という者の役目、今度こそしっかりと果たしました。遅ればせながら。笑

あらすじ
半年前に友達の結婚式の二次会で知り合った山田テルコと田中マモル。テルコはマモルに恋に落ち、そのまま片想いの恋に全力疾走します。生活の総てがマモルになったテルコは仕事も上の空で、上司からも注意を受けても気持ちはマモルにしか向いていません。マモルはそんなテルコの気持ちを知ってか知らずか、風邪をひいたので差し入れが欲しいなどと、突然、電話をしてきます。甲斐甲斐しく世話を焼くテルコですが、マモルは深夜にもかかわらず、『そろそろ帰ってくれない?』などと言い出します。
そんなテルコの恋路を心配するのは唯一の親友の葉子でした。葉子は葉子で年下の恋人仲原をいいように使っていたりもします。テルコと仲原は、惚れた弱みで相手の言うことは何でも受け入れてしまう互いの恋愛体質を、同病相憐れむように見ています。
ふとしたことから肉体関係を持つようになったテルコとマモル。テルコは恋人の枠に入ったと思い、より一層、マモルの世話を焼きます。とうとう会社をクビになっても、これに懲りず、自由になったと思いマモルに尽くします。
ふと気がつくと、テルちゃんからヤマダさんに呼び方が変わっていたマモルは、びっくりするほど冷たくなっていました。そこからぷっつりと連絡が途絶えたマモルに、どうしていいかと戸惑いを隠せないテルコ。
葉子はこれで良かったのだといい、テルコもまた諦めて再就職を目指して動き始めます。そんな時に唐突にマモルからの連絡を受けたテルコ。それまでのことなど忘れてマモルのもとに走ります。久しぶりの再会に喜ぶテルコですが、マモルの隣には、すみれという女性がいました。マモルより年上で、ヘビースモーカーでガサツなタイプのすみれですが、マモルがすみれに惹かれていることをテルコは一瞬で感じ取ります。
すみれという恋敵の存在に腹を立てるテルコですが、なぜかすみれに好かれてしまい、それからたびたび会うようになります。その場にはマモルがいることが多いのでテルコは、奇妙な三角関係の中に身を置きます。奇妙な三角関係が続く中、なぜか再び身体を重ねることになるテルコとマモル。マモルは、テルコに自分には好きになるところなんていないと言い、テルコもなぜ好きなのか、変だよねと言い返します。
ある日、突然マモルがテルコの家を訪ねてきます。マモルは自分はすみれが好きで、今のようなテルコとの微妙な関係を続けるのは止めようと言い出します。それを聞いたテルコは、今はもうマモルのことはどうでもいいと、本音とは違うことを言い出します。マモルに気まずい思いを抱かせてしまうと、これから会えなくなると思ったテルコは自分の想いに蓋をしてでもマモルと会える道を選んだのでした。
マモルへの想いが、もう恋とか愛とかを超越した気持ちであること確信したテルコは、その上でマモルと会い、続ける日々の道を選ぶのでした。
chinemarche 村井健太郎

都合の良い女は、好きな女になり得ない。
冷静に見たら、マモルはダメ男なんだろうと思います。都合の良い女をキープしておくなんて。他に好きな人もいるのに。
そしてそのダメ男を好きな女。尽くしても尽くしても、報われない健気な女。でも、やっぱりテルコもダメ女なんだろうと思います。
意外にも、すみれは中々良い女のような気がします。そして仲原も。最初はダメ男だったけれど、葉子との関係に決着をつけた後からが。
マモルがテルコと会うのをやめようと言っても、マモルが変わっていくかはわからない。もしかしたら、全然変わらないかもしれない。
テルコはマモルに対して恋とか愛とかを超越したというけれど。ただの未練か、意地か、プライドか。自分の気持ちに蓋をしてでも、マモルに会いたいと思う気持ちは痛いほどわかるけれども、それは依存か執着。恋でも、ましてや愛でもない。
一見、マモルのワガママに振り回される、かわいそうなテルコと見えるけれど、テルコもそれ相応のワガママぶりを発揮している。仕事はサボるわ、無駄な残業するわ、面接は途中でドタキャンするわ、仲原に酷い言葉を吐くわ。社会人としても人間としてもまあまあの最低ぶり。マモルがなりたいと言っていた象の飼育員になっても、マモルはテルコの元にはきっと戻って来ない。象の飼育もまともにできるとは思えない。今の自分を受け入れて、変わろうとしなければ、マモルとの関係は何も変わらない。残念ながら。
テルコ、次へ行こう。自戒を込めて。笑

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う〜む、我が事のように…痛い。
どちらの経験もある。
恋も愛も超えた先にあるもの、がそうまでして欲しいものなのか、と傍から見たら思うんだけどね。
自分が気づき認めて変わろうとしなければ、抜け出せない。
それでもいいと思ってしまうほうが楽で気持ち良ければ尚更。
むね兄♡
どちらの経験もあるなんて、、なんて羨ましい♡
私がもし来世、男に生まれ変わってきたなら、必ず都合の良い女を作ります。笑
愛も恋も超えたものが欲しい時はあると思うの。
かつての私もそうだったから。良くわかります。
この恋愛?のカタチでも満足なら、続けても良いと思う。
自分が満足できるなら、どんなカタチでも私は良いと思ってる。
むね兄の言う通り「楽で気持ち良ければ」
世間が何と言おうと。外野には言わせておけばいい。
でももし、、不満ならば、、
言わずもがな。。